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コラム

2019年2月15日  

立場が人を作る、装いがその人を作る

こんにちは。ワコです。

久しぶりのコラムになってしまいました。

今年は、改めて、自分が気になること(それは服やメイクアップだけに限らず)は、できるだけ時間を使って調べたり、観たり、聴いたりしたいと思っています。

そんなわけで、今年最初のコラムは…

(YEBISUビールのHPからお写真お借りしました。http://www.sapporobeer.jp/yebisu/)

 

最近のYEBISUビールのCMです。まさに、日比谷線の「恵比寿駅」!で大きな広告を見て、見惚れてしまったんです。私、ビール派じゃなく、シャンパンとかスパークリング派なのですが、この看板を見て、YEBISUビール飲もうかなって、初めて思いました笑。

かつ、中村勘九郎さんって、そこまで興味を持ってウォッチしていなかったのですが、このド派手な衣装に、お顔が負けていないからすごいです。さすがは代々続く、歌舞伎役者!なんだか、勘九郎さんまで好きになってきてしまいました。

この衣装、着物を変形させたものかと思っていたのですが、和裁士の姉に聞いたら、万祝(まいわい)だろうとのこと。漁師の晴れ着で和服の一種です。これは、万祝をベースにして、素材はシルク(だと思います)、襟の形も少しテーラード風になっていて、衣装用にアレンジされていますが、おっきな金屏風を前に勘九郎さんが舞う姿は、何度見ても飽きません。プラス、富士山が遠くに見えるというシチュエーション!

さらに、ボトムと足袋の柄がアニマル柄のような、ガラスのかけらのようなデザインで…

どなたがデザインしてスタイリングなさったんでしょうね。本当に、このCMにぴったりの衣装に感動さえ覚えます。

あとは、やはり、勘九郎さんのお顔!この衣装に負けない存在感に、歌舞伎役者とのしての気概を感じます。

そんな話を姉としていたんですが、「自分が着る」という気持ちがあれば、俳優さんや女優さんに限らず、一般市民の私たちだって、気持ちも服も、そしてその人そのものも引き立つはずです。

そんなことを考えておりましたら、15年ほども前のことですが、会社員時代に、上司に言われた一言を思い出しました。

「立場が人を作る」

当時の私は、役職も肩書もありませんでしたが、突然、一部門のマネージャーになることに。その時に、「いやいや、私、まだその域では…」なんて、今思えば、本当に失礼な返事をしていたのですが、その時に、部長が、「立場が人を作ります。だから、橋本さんは、来年の今頃、マネージャーとしてしっかり働いているはずです。」と。

それまで、仕事に対して全く自信がなく働いておりましたが、マネージャーになってから、確かに、気持ちが変わってきて、マネージャーらしく、それっぽく動こうとしている自分がいました。私の中では、今までの人生の中でも大きな転換期になりました。

結果、退職、独立してしまいましたが、今でも「立場は人を作る」という言葉は忘れていません。

服装もそうで、装うことは、きっとその人らしさや、その人の軸や、その人を形作る、大事なツールの一つだと思うのです。

「装いが、その人を作る」

勘九郎さんの場合は、すでに出来上がっているアイデンティティやタレント性があっての装いですが、きっと、おそらく、この衣装を着ることで、ワクワクした気持ちになられたのではないかと思います。着てやろうじゃないの!って。だから、きっと、こんな見惚れるほどの仕上がりになっているのではないかと感じています。

このCMをきっかけに、私も改めて、装いをご紹介、アドバイスをする仕事に襟をただし、12年目のパーソナルスタイリング人生を始めていきたいと強く思っています。勘九郎さん、そして、15年前の部長だったNさん、ありがとうございます。

ワコ

 


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